運動後に起こる頭痛
2013年03月15日 7時38分
お客様とお話していると「運動後に頭が痛くなる。」とお悩みの方が結構います。
重いものを持ち上げたりスポーツなどで体を動かした後に頭全体に激しい痛みが起こります。
すぐ治まる時もあれば、1日中痛みが続く場合もあります。
これは、片頭痛の一種の「良性労作性頭痛」といい、運動により頭部の血管が拡張したために、血管の周りにある神経を圧迫したことが原因と考えられます。
また、頭蓋骨と脳の間にある液体(脳脊髄液)の圧力が高まり脳血管を圧迫したことが原因とも言われています。
もし、運動後に頭痛になったら、横になって休んだり頭や首元を冷たいタオルで冷やすとよいでしょう。
このような時にヘッドマッサージを受けると痛みが悪化する恐れがありますので、「今まさに痛い」「今は薬で痛みを抑えている」という場合は施術をお控えください。
(ヘッドマッサージの禁忌)
放っておいても治まる頭痛ですが、医師でもクモ膜下出血と区別がつかないほどの痛みが起こる場合がありますので病院に行くことをお勧めします。
追伸
古代ギリシャ時代の医師であるヒポクラテスは
「医師たるものは体操、ランニング、歩行、狩猟あるいは時機を得ない運動や性交から生じる頭痛を診断することができなければならない」と言っています。
紀元前の時代から運動後の頭痛に悩んでいる方がいたようです。