滋賀県大津の魅力(5)和菓子
2017年01月25日 8時51分
近隣に大阪・京都という関西の二大文化圏を持ち、宗教的要所であり水上交通の要であった大津市は文化の交流点として長い歴史と実績を持っています。
そして、そう言ったん文化の交流点で発達するものと言えば……おいしいものですよね。
そこで今回は大津市の絶品和菓子についてご紹介していきたいと思います。
●大津と言えばやっぱりこれ!三井寺力餅本家「力餅」
大津の銘菓と言えば、知っている人なら、だれもがその名をあげるだろうこの「力餅」
その由来はなんと、あの源義経の家臣であった武蔵坊弁慶に由来するとされる、由緒あるお菓子です。
ほんのりと緑色をした黄な粉がたっぷりとかかったお餅は、しっとりとして柔らかく、ほんのりとした甘みが香ばしい黄な粉とマッチして、それはもう納得の美味です。
無添加で作られる伝統の銘菓は、持ち帰りにさえ適さない、配送なんてとんでもない、その場でしか味わえない貴重な味。
一緒に供される抹茶との相性も良くて、ぜひ大津で召し上がっていただきたい逸品ですね。
●京菓子を思わせる上品さ。叶匠寿庵「あも」
場所柄、京に近い滋賀県大津市は、実は和菓子のおいしい土地でもあります。
中でもススメしたいのが、叶匠寿庵の「あも」
変わった名前のお菓子ですが、このお菓子こそが大津の叶匠寿庵さんを全国区のメジャーに押し上げた立役者。
上品に味付けされた小倉餡の中に、きめ細やかな餅を包み込んだ、上品でいてさわやかな竿菓子です。
しかもこの「あも」季節によって中の味が変わるのが楽しいし、うれしい。
季節ごとの「あも」のうまさを味わうために何度も大津に通ってしまいそうなくらいの一品です。
自分用に、そしてお土産にももちろん喜ばれること間違いなしの、絶対に押さえておきたい大津の味です。
●まさに旅茶屋の風情。御餅頭処 餅兵の「大福」
江戸時代から続く老舗中の老舗。
その佇まいは、それこそ時代劇に出てきそうなくらい、歴史を感じさせる、文化財か何かではないかと思わせるほどの素敵な雰囲気のお店です。
ここの名物は、もちろん餅。
中でも、様々な具材を柔らかな餅で包み込んだ大福類はどれをとっても絶品です。
中でもお薦めは、珍しい青梅をくるんだ大福「青梅餅」
美しい翡翠色のお餅の中に、さわやかな青梅が隠れている、甘いものが苦手な人でもさわやかに食べられる銘菓です。
他にも、これもやっぱり定番の豆大福と塩豆大福。
さらには季節の果物を包み込んだ各種大福が、かなりの種類売られていて、伝統と革新の見事に融合した見た目にも楽しい和菓子屋さんです。
いかがでいたか、大津の和菓子。
歴史と文化の交流点ならではの、他にはない趣を感じていただけましたでしょうか。
もし、物足りない時は。
大津に行って、食べてみるといいですよ。